沈丁花が咲くと思い出す、超自由人の母。
こんにちは、食たまです。
沈丁花は、「もうすぐお花見だな」という時期に咲きますね。
いよいよ春を感じるお花の1つです。
かなり強い香りのある花なので、好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。
皆さんは好きですか?
私は好きなお花です。
なぜなら、私の誕生記念樹だからです。
母が、私が生まれた記念に庭に植えてくれたのだそうです。
小学生のときに、良い香りだと話した私に、母が教えてくれました。
それからは、香りも好きですが、何よりも親近感を感じ、大好きな花になりました。
庭の中でも、一番道に近い位置に植えられていたので、
出かけるとき、帰るときに香りを感じ、その度に嬉しい気持ちになったものです。
それが、ある年、そう、忘れもしない中学2年生の春です。
学校帰りの道沿いに、沈丁花が咲いていることに気が付きました。
「あれ?もう、そんな季節?なんで家を出るときに気付かなかったんだろう?」
そう思い、急いで家に帰り「私の沈丁花」の様子を覗いました。
すると、
!!!
なんと、沈丁花がありません。
「私の沈丁花」が根こそぎ無くなっているのです。
確かにここに植えられていたはず。。。
帰るやいなや、母に訪ねました。
「お母さん、私の沈丁花が無いんだけど!どうしたの?」
慌てる私とは裏腹に、母は普通にこう答えました。
「あ、あれね、病気になったから切ったのよ。」
えーーーー!?
この人は、平然と何を言っているんだ!?
私「え!?あれって、私が生まれたときに植えた木なんだよね?私の木なんだよね?」
そんな大切な木を
なぜ病気させてしまったのか?
なぜ病気を治してくれなかったのか?
なぜ私に黙って切ってしまったのか?
なぜ切ったことも言ってくれなかったのか?
ショックを受けている私に返した母の一言は、更にショックなものでした。
「もともと沈丁花は病気しやすくて、あんまり長生きしないのよ。」
えーーーー!?
誕生記念樹って、子どもがその木のように、太く長く生きられるように願いを込めて植えるんじゃないの?
病気しやすくて長生きしない木を、私の誕生と同時に植えたら、
私が病気しやすくて長生きできないかもしれないじゃん!
母は純粋に沈丁花が好きだから植えたんだそうです。
自由すぎるでしょ!
だから、私はこの母の行動に傷付くことはやめました。
付き合いきれません。
ちなみに、兄の誕生記念樹は、更に悲惨です。
兄の木はビワです。
これは、大学生の頃でした。
久々に実家に帰ると、沈丁花と同様に無くなっていました。
母に尋ねると、
「あ、あれね、大きくなりすぎて大変だったから切っちゃったの。スッキリしたでしょ。」
息子の木が太く立派になったことが不満なんだそうです。
はぁ。。。
今だけじゃなくて将来にも想像を巡らせて、
ずっと先の子どもたちも大切にできる母になりたいなと思う、今日この頃です。